2008年12月18日

美しい言葉【其の二】

十二月も後半に入り、

これから忘年会やクリスマスなどお酒を飲む機会も多くなることでしょう。

私が社会人になりました頃はお酒と言えばビールか日本酒。

それを目下の者が目上の方に、女性が男性に先につぎ、続いてついでいただく・・・

これが当たり前の光景でした。


近年、爆発的な焼酎ブームや若者のビール離れから

今では徳利とお猪口がテーブルやお膳に並ぶことがなくなりましたね。

そう言えば酒屋の二代目として働く友人も、日本酒が売れなくなったとぼやいておりました。

しかしそれを残念に思わせる素敵な言葉を見つけました。



         思い差し ~おもいざし~



思いを込めてお酒をつぐことを「思い差し」というそうです。

そしてその気持ちに対して、差された杯を受けることを「思い取り」というようです。

静かな場所で差しつ差されつ、ゆっくり時が流れる光景が目に浮かびます。


相手のペースに合わせ、早からず、遅からず・・・

お料理や会話を楽しみながらも、絶妙な間合いで「思い差し」を注ぐ。


無理なくこんな配慮のできる女性でありたいですね。

久しぶりに日本酒をいただきたくなりました。  

Posted by 陽月 at 09:39Comments(0)TrackBack(0)美しい言葉

2008年12月09日

美しい言葉 【其の一】

若い頃、英語を理解し話すことができたら

どんなにいいだろうとずいぶん憧れたものです。


それから長い年月を経て、今では日本に生を受け、

日本語が母国語であることを嬉しく思うのです。

日本語にはその中に隠された深い意味を持つ言葉がたくさんあります。

昨年から今年にかけ、一冊の本をきっかけに

そんな美しい言葉と出逢いました。



          埋み火 ~うずみび~



昔はどこの家庭にも火鉢がありましたね。


「埋み火」とは

その火鉢の火種を夜の間に絶やさぬよう、灰に埋めておくことです。

そっと灰をかぶせることで、ほんのり暖かく、でも絶えることはない。




誰の心の中にも熱い思いがありましょう。



しかし、ずっと燃やし続けられないこともあるかもしれません。

途中であきらめてしまったり、疲れたり、持続できない事情ができたりと・・・



でもそんな思いをすべて消してしまわず

この「埋み火」のように心の中でそっと灰をかぶせておく。

決して人様にはわからないけれど

自分の内側はほっこりとあたたかいのです。




絶やさずにおけば、いつの日か

あなたの心の「埋み火」もまた燃え盛る時がやってくることでしょう。



私はそう願います。






  

Posted by 陽月 at 09:17Comments(6)TrackBack(0)美しい言葉